家づくりの前にスモールハウスの魅力を知れば、1000万以上の節約が可能かもしれません。
また、時間的・経済的・精神的にも開放され、本当の意味で豊かな生活が待ってます。
家づくりを始める前に読んでほしい本『スモールハウス』をレビューします。
Contents
大きい家
皆さんはどのくらいの大きさの家を考えていますか?
わたしたち夫婦の地元では、田舎ということもあって100~150坪の土地に40~60坪の家が一般的です。
そのため、なんの疑いもなく120坪の土地に50坪の家を建てようと考えていました。
しかし家づくりの前に出会った『スモールハウス』と『整理収納アドバイザー資格』によって考え方が変わりました。
スモールハウス
弟1章 小さくても家らしい家
筆者はセルフビルドした3坪ほどの小屋に住んでいます。
その経験から『スモールハウス』を執筆しました。
筆者はスモールハウスによってあらゆることが可能だと言っています。
- 建築費・維持費・光熱費・税金の節約
- 環境への影響の低減
- 掃除やメンテナンスの簡略化
節約やメンテナンスのことは考えてみれば当然です。
しかしエコが叫ばれて久しいのに「家が大きいだけで環境に悪影響」とは盲点でした。
弟2章 物を持たない暮らし
家の適正な収納スペースは「家全体の10%」とも「あればあるほどいい」とも言われます。
しかし本当にそうでしょうか?
必要とされているのは、物を買うセンスよりも買わないセンス、手に入れる技術よりも捨てる技術、情報収集能力よりも情報遮断能力だ。
p.59
アメリカなどの豊かな国では、脂肪は単なるお荷物、自己管理ができてない証拠とされる。家も同じなんじゃないだろうか。
p.63
収納の多すぎる家は、自己管理できない人の象徴なのです。
整理収納アドバイザーの資格を取ったことで、整理できないのは性格のせいでなく、整理のスキルを身に着けていないからだとわかりました。
誰でも整理ができるし、収納のために高い建築費用をかけなくてもいいんだ!ということを伝えていきたいです。
弟3章 簡単で大胆なエコロジー
最近はどんな住宅ハウスメーカーのチラシにも、必ず、高断熱・高気密とか、自然エネルギーを効率的に使うとか、いろいろ書き並べてある。そりゃあ、何もしないよりはいいんだろうけど、まずサイズが大きすぎる。どんな条件を考えてみたって、延べ200平米の家が環境に優しいはずがない。
p.95
家が小さければ建築資材は少なくてすむし、建築時に費やされるエネルギーや照明や空調といった日常生活に用いられるエネルギーも抑えられる。
p.96
簡単なことでした。
最強の省エネルギー住宅はスモールハウスです。
家の性能を重視したり太陽光発電を採用したり、エコに対する取り組みはそれぞれ異なると思います。
その取り組みのひとつとして、筆者はスモールハウスという選択肢を提案しています。
弟4章 自由を得るのにお金は要らない
家が小さければ、必要な土地も小さい。大きな家や土地は固定資産税だけでも毎年10万以上飛んでいくから、一生のスパンで考えると、やはり数百万円の節約になる。
p.133
家を小さくすれば、確実に消費は縮小する。逆に、今よりもっと大きな家を求めるようになれば、消費は拡大する。
p.141
家ではないのですが、整理収納で経験済みです。
整理し、不要なものを取り除くと確実に消費は縮小します。
新築を機に100kg以上のものを断捨離したのですが、浪費が止まりました。
全然貯金できなかったのに、貯まるようになりました。
スモールハウスに住み、物を持たない暮らしをすれば自由になれます。
必要なのはお金じゃなかったんです。
弟5章 誰でも手に入るローカルユートピア
スモールハウスのような小さく閉じられた空間は、その中にいる人間の「独りの心」を守り、意識を大きく開くことを可能にしてくれる。
p.168
書斎を欲しがる心理と似ている気がします。
人は本来、独りになれる自分だけのユートピアを求めているのかもしれません。
これだけ開かれた世の中ですから、プライベート空間くらい閉ざされていてもいいもの。
スモールハウスがそれを可能にすると筆者は主張しています。
弟6章 質素な生活と高度な思索
最も贅沢な暮らしというのは、自分が本当に好きなものと共に暮らすこと。
p.175
これが真理なのだと思います。
- 100円ショップでなんとなく買ったもの10個
- 本当に気に入って買った1000円のもの
どちらが贅沢なお金の使い方でしょうか?
贅沢な暮らしとは、多くのものに囲まれていることではないと思います。
スモールハウスを建てることに
120坪の土地に50坪の家を建てようと考えていたわたしたち夫婦ですが、80坪の土地に30坪のスモールハウスを建てることにしました。
田舎なのでこれでもかなりのスモールハウスです。
予定通りの規模で家づくりをしていた場合と比べて、2000万近く節約することができました。
また、スモールハウスを実現するために整理収納を学んだり、本当に必要なものを厳選して断捨離しました。
すると、筆者の言う通り消費が縮小し貯金ができるようになりました。
心身共に穏やか・健康になり、結婚7年目にして子どもを授かりました。
ちょっとスピリチュアル的な話になってしまうかもしれませんが、本当に体験したこと。
きっかけは『スモールハウス』と『整理収納』です。
ぜひお手に取って、一読してみてください。
スモールハウス
『スモールハウス』に出てくる家は極端に小さいですが、考え方として取り入れることは可能です。
家にかけるコストや面積以外にも考えさせられる内容たっぷりの本でした。
家づくりを考えている方にはぜひ読んでほしい一冊です。
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